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ホーム > ようこそ知事室へ > 記者会見 > 2020年6月10日(水)

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知事記者会見

2020年6月10日(水)


知事発表:バイ・シズオカ〜今こそ!しずおか!!元気旅!!!〜 山梨県知事の来静による「バイ・ふじのくに」の取組推進 海洋プラスチックごみ防止6R県民運動
記者質問:「バイ・ふじのくに」の取組推進
幹事社質問:リニア中央新幹線
記者質問:リニア中央新幹線
記者質問:リニア中央新幹線
記者質問:リニア中央新幹線
記者質問:リニア中央新幹線
記者質問:リニア中央新幹線

知事発表:バイ・シズオカ〜今こそ!しずおか!!元気旅!!!〜 山梨県知事の来静による「バイ・ふじのくに」の取組推進 海洋プラスチックごみ防止6R県民運動

(知事)

今日の花はこれ、ヒマワリですね。それから、これガクアジサイですね。ガクアジサイ、これは花じゃないんですね。知ってます。花はこれです。ガクなんです。それから、これはほたるぶくろですね。それから丸い黄色は、これがクラスペディア。細長い紫、これ、鮮やかな紫ですが、これはリアトリスという花であります。

さて、まず新型コロナウイルスに関連してですけれども、毎金曜日にデータを皆様に発表しておりますが、県内は落ち着いて推移しておりますけれども、まだお隣の神奈川県あるいは東京都、あるいは他の地域において、予断を許さない状況であります。お隣は、1,000人以上の方が感染されてると、東京都も5,000人以上ですね。愛知県、このところ落ち着いているとはいえ、500人以上の方が感染しているということで、感染経路不明の方たちがいらっしゃいますから、静岡県としましては、山梨県を除いて、自由な移動はなるべく控えていただくようにということをお願いしたいと存じます。それから今日はあそこに新しい生活様式ということでふじっぴーがモデルになりまして、マスクをしましょうとか、最近ソーシャルディスタンスとかっていうことが流行ってますけれども距離を取りましょうとかですね。今日は外から帰ったら手を洗いましょうとか、そう書いてありますから。こうしたものを皆さんが、ずっとこういうものを覚えてくださることがとても大切で、こういう感染症に対する心得としてですね、文化になればいいなと思っているところであります。

バイ・シズオカ〜今こそ!しずおか!!元気旅!!!〜

さて、発表項目は三つでございます。まずはですね、バイ・シズオカを今回、よろしくどうぞ。あっぱれ、今こそ!静岡!!元気旅!!!と。なかなか良いですね。シズオカ元気旅ってありましたね。そういえば。DCキャンペーンでしたっけ。あれは確か文芸大の学生さんが、作ってくださったキャッチフレーズではなかったかと思いますけれども。これは、あっぱれ、今こそ静岡元気旅と。エクスクラメーションマークがバーンとついてましてですね。バイ・シズオカは県産品を皆さんが、お買いくださると、これはそれに関わる仕事をされてる方を励ますだけではありませんで、生産者も励ますということでございます。そして全体として、いわゆる域内経済の物流を盛んにします。そうしたこともございましてですね、ここはそれに加えて、人が動くと。域内で動くと、山梨県、静岡県の皆さん旅をしてくださいということです。そして県内ではですね、県内の宿泊施設をご利用いただく場合、1人最大一泊で5,000円。若干、宿泊施設によって違うところがございますけれども、1人一泊最大5,000円の宿泊料金を助成いたしますので、絶好の機会であります。東部の方は西部に、あるいは西部の方は東部に、あるいは伊豆半島に。ぜひですね、県内におけるいわば世界的に知られている静岡県のこの宿泊、地域をですね、楽しんでいただければというふうに思う次第であります。ぜひ、今こそ静岡元気旅で、本県の魅力の再発見に繋がればというふうに思っているところであります。県内の小学校、中学校では、新型コロナウイルス感染症の拡大で、修学旅行の実施を延期された場合もあると聞いておりますが、先ほど袋井の原田市長さんが来られまして、静岡県内には、本当に質の高い観光資源が眠っていると。それは必ずしも静岡県下の小学生、中学生が知ってるとは限らないので、例えば伊豆半島における開港の町下田あるいは修善寺あるいは願成就院。あるいは美しい棚田のある松崎あるいは依田勉三、あるいは長八さんの鏝絵みたいなものもありますしね。いろいろとこう見るところがあるし、西の浜名湖には、今の今上陛下がまだ幼い頃に遊ばれた、美しい湖もあります。それから南アルプスはもう文字どおり、世界の宝物であります。そうしたところをですね、この際ですから、修学旅行で、巡るようにするのがいいというふうに袋井の原田市長さん、言っていただきまして、なるほどこれも素晴らしいお考えだというふうに、思うところであります。これは、教育委員会の方にご協力を賜らなくてはなりませんけれども、ぜひ県内35市町の小学生中学生が、域内の修学旅行といいますか、小学生の場合でしょうね。域内ってことであれば。あちこち行って、そしてそれを知ると。できれば駿河湾もし天候が許せば、駿河湾フェリーを使って、伊豆半島に行くとか、伊豆半島からこちらの中部あるいは西部の方に行くとかというふうなこともぜひ考えていただければというふうに思う次第であります。どうもありがとうございました。これ(キャンペーンロゴマーク)は横山くんが作ったんですか。観光課はどなたですか。彼女が作りました。たしか最後まで迷ったのはですね、枠の色ですね。ピンクにするか、黄色にするか、あとは青でしたかね。でも女性は断然これになったそうです。なにかハートがあったかくなるようなですね、どうもありがとうございました。素晴らしいものだ。エクスクラメーションマークもですね、123と。なかなかいい。あっぱれの半濁音は、日の丸ですからね。はいありがとうございました。

山梨県知事の来静による「バイ・ふじのくに」の取組推進】

それから、山梨県知事さんが本県を訪問される日程が決まりました。来週15日に、沼津市の内浦漁協直営食堂いけすやにお越しになると。ぜひそこでですね、おいしい活アジ、これを養殖してるところでございますものですから、これの試食をしていただければというふうに思っております。目下、このネット通販とテイクアウト及び直売所になっておりますけれども、今回は特別テイクアウトの活アジをそこでいただける場所も提供していただけることになりました。山梨県の長崎幸太郎知事さんとは、ふじのくにの国内経済圏を一緒に作っていこうではないかと。国内経済圏を作るにはまず人が動くと。行き交うということで、バイ・シズオカの中にこうした海のものを、買っていただくと、また我々の方は、果物の王国ですから、今で言えばさくらんぼ、間もなく桃の季節が巡ってきますので、こうしたものを買うということで、それに旅行も、あるいは修学旅行もですね、加わると域内の経済圏が発展すると。特にこれは、私どもは女性がですね、喜ぶようなものを商品として、提供していこうということになっております。なぜかというと、個人消費、かつて6割を占めていた個人消費がですね、今、5割になってます。非常に低迷してるわけですね、皆さんもそうですけれども、財布といいますか、家計をやりくりをされているのは、女性です。毎日食べるもの、あるいは着るもの。ガス代から水道代から電気代から、いろいろなことについて、生活をする上で、女性の力がものすごく大きいと。そういう意味で個人消費の主体はですね、男女共同でやっていますけれども、どちらかというと生活に潤いをもたらしている女性の役割が非常に大きいわけですね。ですから、女性の消費マインドを、ぜひ上げるようにしていきたいということで、それぞれ品質の高い農芸品あるいは海産物を持っているものですから、そして両者でお互いの温泉資源といいますか、ホテル資源、旅館の資源をですね、楽しみ合おうということをやろうということになっているところであります。それからですね、何と、この間私、一部の方とご一緒に、(新型コロナの影響で在庫が滞留して)腐りかけてるというふうに聞いた、ハウスもののさくらんぼ。これを何とかハウスものの一部を試食することができたんですけども。もう今露地物の季節になりました。これも本当に季節のものでございます。そして、何か私が比較的たくさん求めたものですから、こちらで何か専売特許を取って売ってるのかというふうに誤解があって。違います。この辺が皆ですね、鈴木知事戦略局長さん、こちらは篠原戦略監、知事室38人いるのですけど、川勝買ってこいと言われてですね。持って帰ってきたら全部それは皆で分けたもので、その日のうちに全部なくなるということになったわけです。そうしたことがありまして、向こうから大変な感謝の気持ちが寄せられまして、そして12日の金曜日ですけれども、午前10時に、静岡伊勢丹で、さくらんぼの直売会をすると。伊勢丹の社長さんが、場所を提供してくださるということで、そして、さくらんぼですね。採れたてのさくらんぼを山梨県からこちらに運んでくださるということでございます。当初は、12日ということだったのですけども。仕事で来れない方もいらっしゃるだろうということで、土曜日曜、3日間やるということで、それで伊勢丹の社長さん、伊勢丹の幹部もですね、協力したいということに相成りまして、金土日とこのさくらんぼの山梨県からの直売がございますので、ぜひご試食ないしお買い求めいただいてですね、彼らを励まし、また彼らもですね、静岡県に来ていろんなお買い物していただければというふうに思う次第でございます。6月補正予算案に両県の特産品の詰め合わせ販売などの具体的な取り組みも盛り込みました。今後ともですね、ふじのくに山梨県、ふじのくに静岡県一体となって、ふじのくにの国内経済圏の充実拡大に努めてまいりたいと考えているところであります。

海洋プラスチックごみ防止6R県民運動】

三つ目の発表項目は、海洋プラスチックごみ防止の6R県民運動であります。このリサイクル、リユース、リデュースですか。これはよく知られてる3Rでございますが、それに対しまして、さらにですね、リフューズ、レジ袋などプラスチック製品は断ると。それからリカバー、これは生活環境を綺麗に元に戻すというリカバーですね。それからリターン、なるべく回収をしていこうということでですね。店頭に不要になった、プラスチックのものを戻していくと、こういうことですね。このリフューズ・リサイクル・リカバー・リデュース・リターン・リユースとこうした6R運動が、この6月中展開されます。この6月は環境月間です。1972年ストックホルムで、いわゆる地球環境大会のようなものが開かれまして、それを記念して6月5日は、環境の日ということになって、そして6月中が、これが、いわゆる環境月間と言われてるんですね。そうしたところと呼応する形で海洋プラスチックごみの防止をする6R県民運動を展開しようということでございます。来月1日から全国一律でレジ袋の有料化が始まります。県内ではすでに多くのスーパー、ドラッグストアで有料化が見られますけれども、コンビニでもこれが必須になります。県はマイバッグの持参によるレジ袋の使用削減の呼びかけを行っておりますが、セブンイレブンや市町と連携いたしまして、6月下旬から県内3ヶ所でシンボルキャンペーンを実施いたします。また、マイバッグやスーパーのリサイクルボックスを利用するなど、プラスチックごみの削減や地球温暖化防止に役立つアクションをしていただいて、ポイントを貯めますと、抽選で景品の当たるふじのくにクールチャレンジを行っているところであります。地球温暖化対策アプリ、クルポですね。クールにやってポイントを貯めようというクルポをダウンロードしたりしますと、誰でも参加できますので、ぜひチャレンジをしてください。県民の皆様には、この環境月間をきっかけとしまして、プラスチックをなるべく使わない生活や海岸、河川での清掃活動など、できることから環境に配慮した行動に取り組みくださるようにお願いを申し上げます。私の方からの発表項目は以上でございます。




記者質問:「バイ・ふじのくに」の取組推進

(幹事社)

ありがとうございました。発表項目について幹事社からいくつか質問させていただきます。まず、こちらにいらっしゃる山梨県の長崎知事なんですけれども、ここでは何か先ほどおっしゃったふじのくにの国内経済圏といったような、取り決めですとか合意ですとかそういったことまで踏み込む予定があるんでしょうか。

(知事)

自由に話をしますので、前もって何か打ち合わせしてるわけではありませんけれども、前回も、行ったその場でですね、静岡県の方には、さくらんぼ狩りを来てくださる方には、500円引くとおっしゃったんですね。通常2,000円ぐらいかかるらしいんですけども、従って25パーセント引くっていうふうに言っていただきました。何かお返しをしなくちゃいけないなと思ってるところでありまして、何といっても山梨県は海なし県なのでですね、7月から駿河湾フェリーも再開しますので、駿河湾フェリーでもですね、何かお考えになっているようで、山梨県ナンバーの車については、特別割引をするというようなことをですね、滝浪社長さんが、社長っていうんですか。理事長ですか、いやいらした。これはどうも失礼しました。何か具体的に決まったものがありますか。そんなことで、そうしたものもですね、山梨県の知事さんに申し上げたいと。それと前回、お互いに泊まりあおうではないかということでですね、私どもの旅館の守るべき3密を避ける、いくつかの項目を示したガイドブック、向こうもそれを持っていかれたんですね。それを互いに調整してますので、今度、今最大5,000円の割引でございますけれども、場合によってこれはふじのくに全体でですね、同じようなことができるかどうか、少なくとも静岡県では、静岡県民には、5,000円割引やってますけれども最大ですね。これは山梨県の方に広げられるかどうか。15日までに、関係者と調整いたしまして、できる限り山梨県の方たちがこちらに来やすいようにしたいと考えております。

(幹事社)

加えてなんですけど、山梨県の方で、もしお耳に入ってればなんですけど、山梨県の方で例えば長野県ですとかと、そういった似たような動きがあるかとかっていうのを耳に入ってますか。

(知事)

いいえ。




幹事社質問:リニア中央新幹線

(幹事社)

承知しました。幹事社以上です。他にありますでしょうか。よろしいですか。では幹事社質問に移らせていただきます。よろしくお願いします。リニア中央新幹線について伺わせていただきます。明日、予定されているリニア工事に関するご視察なんですけれども、改めてになるんですが、どのような点を重点的にご覧になっていきたいかということをお願いいたします。

(知事)

ちょっと今思い出したことがあります。それは先ほどの質問なんですけど、富士宮がですね。芝川町ですね、あそこを上に上がっていくと、南部、身延と通じてる。今は富士宮市ですけど。特別割引してるみたいですね。山梨県の人だけには。かなり大きな割引のようですよ、あるいは2,000円とかちょっと言っておられましたけれども、須藤市長以下ですね観光協会が山梨県の人だけには特別なサービスをするとおっしゃってましたので、こうしたことももう一度正確に情報を手に入れまして、長崎知事にお伝えしようと思います。

さて、幹事社のご質問ですけれども、明日ですね、視察に行こうということで、こちら8時ぐらいに出発して、椹島で昼食をするということですけども。この往路をですね、トンネル掘ると言われている三ツ峰落合線ですね。これをずっと通って、2年前にこの契約を済まされているので、どうなっているかということですね、あそこ作業道ですから、作業道の状況をしっかり見たいと思っております。去年も道がでこぼこでした。そこを大型トラックが、行き来するわけですね。で、その安全のためにトンネルを掘るというのが2年前の協定だと思いますけれども、静岡市も負担するべきことがあるはずです。道路拡幅するとかですね。やってらっしゃると思うんですけれども、そういったものがどこまでできているのか。またトンネル工事、場所が決まったと理解しておりますので、その場所をしっかり見るということですね。それから、畑薙のダムからですね、ずっと上がりまして、最終的にこの西俣のヤードまで行ってみたいと。昨年の6月13日に西俣ヤードまで行きました。西俣のヤードの構造物が全部流されたという報告を受けておりまして、写真も見ているんですけれども、できればそこまで行きたいと。ただ雨模様なのでですね、今、去年までそれなりにデコボコ道ながらあった林道が、崩れてですね。河川敷に仮の道を作ってるということなんですね。そうすると雨が多くなりますと、それが危なくなるんで帰れなくなるのでですね。帰りの行程も考えながら、できる限り作業道の準備状況をですね、見に行きたいと。帰りはですね、閑蔵線を使って帰ってこようと。もともとはずっと片側一車線要するに二車線で川根本町を通りまして、そこから山中に入るわけですけど、直線でいくと4キロで、トンネルがあればですね、井川に出られるわけですね。そこのところの道も、三ツ峰落合線と比べながらですね、帰ってきたいと。これが明日の行程で、要するに作業道っていうのは作業員の安全を確保するための根本的なインフラでございますので、そこを見に行くというのが、明日の目的であります。

(幹事社)

ありがとうございます。その上でですね、金子社長と面会を判断されるというふうに以前伺ったんですけれども、どのような工事の状況であれば面会に値するというふうにお考えでしょうか。

(知事)

まずですね、準備工事ということで、各関係者の理解が違うみたいですね。私どもの準備工事というのは、まずは作業道の整備だと思ってるわけですけれども、準備工事に例えば導水路のトンネルを入れるとか。その他様々なのものも考えてらっしゃる向きもあります。ですから、いったん見た上で戻ってまいりまして、できれば、こういう時期ですので、関係の市町の首長さんとですね、WEB会議を持ちたいと思っております。そして、見てきた状況の報告をいたしまして、それで、それぞれ準備工事について、どういう共通理解があるのかということを皆さんご懸念持ってらっしゃるから、そこのあたりを整理いたしまして、その上で、この私の見てきたものをベースにしてですね、これこれという態度で、金子社長と面会いたしますと、ということでご了解いただければ、あとはもう、日程だけ調整してですね、社長さんとお目にかかるとこういう段取りを考えております。

(幹事社)

今のお話ですと、お会いになることはもう前提として、会った上で何を伝えるかということを判断するために視察に行かれるっていう。

(知事)

まずですね、現状、これをですね、しっかり見るってことは極めて重要です。静岡県下のものでございますから。と同時にですね、昨年、宇野副社長と、ずっとご一緒して、途中で車がパンクして、そして、道路の件につきまして、危ないと。もし、上から物が落ちてくると大怪我になりかねないので、そのときに救急車入れないんじゃないかと。ヘリコプターも入れないと。だからまず作業道やるべきじゃないかと言いました。だからそれの1年後の明日でございますので、これを見るっていうのが何よりの目的であります。状況はですね、必ずしも好転していないと。ですから、まず現状を見た上で、関係市町、また県の幹部ともですね、協議をいたしまして、何を静岡県としては、議論するべきかという共通理解を経て会見に臨みたいということで、私の一存ではなくてですね、皆さんの代表として、会見に臨むつもりでおりますが、今会見に反対する人いませんからね。ですから私としましても、仮に、会見してもですね、実際上は、今、国交省で、約束を破る形ではありますけれども、有識者会議が開かれているでしょ。これ47のすべての項目を議論して、それからということになってますから、工事に入るような状況ではないんですけれども、ともかく意見交換をするということに対して私は、全くやぶさかではないということであります。

(幹事社)

ありがとうございます。幹事社質問は最後なんですけれども、その上で、現在の心証を伺いたいんですけれども、金子社長が要望していらっしゃる6月中のヤード工事の再開というところなんですが、このことに関して以前難波副知事から所見を述べられた部分もありましたけれども、現在の知事の所見、6月中の着工というのが現実的なのかどうかという点でお考えをお願いします。

(知事)

昨日ですね、うちの幹部が見に行きました。西俣ヤードまで行ったそうです。西俣ヤードは、去年の構造物が全部流されている。そういう状況で、その改修も終わっていないと。それからですね、つい最近知ったんですけども。ふじのくに県民クラブの阿部会長、他ですね。四本議員。また、佐野議員はですね、現場に入られたそうですよ。そして、赤崩だとか、畑薙橋だとか、あそこがもう僕のときに30センチぐらいまで、砂が埋まってたんですけど、くっついてると。椹島のところ。そこに60メートルぐらい土砂を積み上げるっておっしゃってたんですけど、もうすでに崩れてですね、10メートルほど溜まってると。それを現場の人に聞いたらば、この上にさらにつなげるんですかって言ったら、返答がなかったとか、聞いておりまして、ですから、現状知ってる人がですね、県議会にもいらっしゃると。それからまた、明日私も行くと、それからうちの市川部長他ですね、皆現場見てますのでね。なかなか偉いなと思ってるんですよ。私自身も、明日できる限り、事細かに見まして、何しろ安全確保というのはですね、最優先ですから、それができてなければですね、当然、そのことを金子さんに申し上げると、いうことになろうかなと。思っております。ですから、6月の再開について、難波副知事が実際にどこまで見に行ったか知りませんけど、報告を受けられてるはずで、6月中の工事再開は難しいと言ったのは、今申し上げましたような、現場を知ってるからじゃないですか。つまり、非常に非現実的だという話じゃないかと思います。

(幹事社)

非常に非現実的だというのは知事自身の考えでもありますか。

(知事)

いえ、明日見てから決めます。




記者質問:リニア中央新幹線

(幹事社)

ありがとうございます。各社さんいかがでしょうか。

(記者)

今の質問の補足でお尋ねしたいんですけど、国交省の有識者会議のことを触れられたところで、47項目の議論をしていると。工事に入れる状況にはないがとにかく意見交換するのはやぶさかではないという趣旨お話されましたけども、工事に入る状況にはないっていうのはこの本体トンネル工事に関連してくるものを指しておっしゃってるという理解でよろしいでしょうか。

(知事)

西俣ヤードについて、実質念頭に置かれた準備工事ではないかと思うんですけど。それは入れる状態ではないと。それに至るには畑薙からそこまで27キロあります。その畑薙に行く前に作業道があります。静岡から行く三ツ峰落合線であり、あるいは、川根本町から行く閑蔵線ですね。この道がですね、安全確保できてない限りですね、いきなり深い山の中に入ってですね、何か大きな事故でもあったらですね、助けに行くことができないということがありますから、西俣ヤードにおける工事は極めて難しいなという印象を持ってるんですが、これは、写真で見たり報告を受けた上での判断でありまして、実際に現場で見てみたいなと思っていると。ですから有識者会議は有識者会議で、金子さんもそのことは十分承知の上でですね、会いたいとおっしゃってると。私はもうちゃんと返事を差し上げまして、ともかく現在は47項目の審議の行方を見守るのが筋ではないかと。ただやれることはあると。つまり、作業員の安全だと、作業員の安全というのは、作業道をしっかり整備することだというふうには申し上げてあるわけですね。そうしたことについて、金子社長がどのように考えてらっしゃるのかというのを聞くに値すると思っております。

(記者)

最後に1点、流域の市町首長さんたちはその本体トンネル工事が、なし崩し的に繋がってしまうのではという懸念が今もおありになると思うんですけども、その点については知事、今現状どうお考えでしょうか。

(知事)

なし崩しなんてのは、決して許しません。とんでもない話です。南アルプスはですね、ただに水の資源ではなくて、あるいは日本の奥座敷にふさわしい、あるいは地球におけるですね、希少なる絶景空間ですね。そこに対する様々な科学的な、議論を今しているところでありまして、これを無視してですね、今おっしゃったなし崩しだというふうに見えることがあるっていうのはですね、公共交通を預かるものとして、やってはならないことですね。当然それは国交省もですね、国のいわゆる国土強靱化のためにやるのに、それを全部矛盾するようなことはしてはならないと思っておりますので、なし崩しとかっていうふうなことに、見えるようなことが起こった時にはですね、もう断固反対するということであります。

(記者)

JRさんが再開を求めてる準備工事、ヤードの整備とおっしゃってますが、知事は先ほどそのヤードの整備は西俣を念頭に置いたものじゃないかとおっしゃいました。知事はこの西俣ヤードの整備の工事については準備工事だと思ってらっしゃるのか、それとも本体工事と繋がる、本体工事と一体化した工事だと思ってらっしゃるのか、見解を教えてください。

(知事)

本体工事と一体だと思ってます。そこから導水路を引くわけですからね、本体工事です。

(記者)

ありがとうございます。

(記者)

ちょっと幾つかあるんですけど一つはですね。静岡市がJR東海と工事現場に繋がるトンネルの工事の施行の協定を結んだということがあります。これはできればですね、静岡市中心部から井川へのアクセスが良くなるんで、地域の貢献的な要素もあるんじゃないかと思うんですが、これができたことと、今県のリニアに対する姿勢との関連で、知事がこれをどう受けとめてらっしゃるかお願いします。

(知事)

歓迎してますよ。ともかく2年間放っておいたわけでしょ。おそらく、いろいろ準備されたと思いますけれども、ようやくですね、トンネル工事の施行について、明確な工程表も含めた契約が結ばれたと。ただしこれは、両者が、協定ですからね。応分の役割分担をしてるはずですね。ですから静岡市側が何をしてこられたのかと。例えば重機を運ぶ大きなトラックが行ったりすると、あそこの道はですね、土質が悪いので、どんどん崩れてるじゃありませんか。ですからガードレールが傾いているのは、ぶつかってるからではなくて、下の土がですね、下に流されているから、だからあそこは危なくてですね、しょうがないと思ってるんです。ですからそこをちゃんとやるのは誰の仕事かというと、これは言うまでもなく静岡市でしょ。それをしないとトンネル工事すらできなくなりませんか。ただトンネル工事をするっていうのは、静岡市とトンネル工事にだけ応分の負担をするとおっしゃっているJR東海との共通の約束ですから、ですから両方やらなくちゃいけないんですね。それを両方見に行くということです。

ともかくようやくですね。2年間、放っておかれたんじゃないかと思ってまして、私の感触ではですね、あそこは夕方になると深い霧が立ちますね。すごく危ないですよ。だから帰りは閑蔵線の方にしたんです。前回ですね、皆様のうち行かれた方たちは、途中でストップしたんですね、前が五里霧中で見えないから。谷底に落ちちゃうわけですね。しかも車がいわば交差できないような狭い道でしょ。そういう道なんですね。そこにトンネル掘るって言ってるわけですよ。これは極めて、そこにトンネル掘れたとしても、そこのトンネルの入口に行くまでですね、おそらく相当の距離があると思いますね。くねくね道をいかなくちゃいかんと。これ本当に作業道として使えるのかどうかというのもですね、もう一度私、そこを走ってみまして、その感想などもですね、関係者にお伝えしたいと思っております。

しかし、ともかく工事すると、JR東海とかさんがね、施行について真摯に向き合われて、2年後ではありますけれども、きちっとした約束をされたというのはご立派なことだと思っております。地域貢献というよりもこれは作業道ですから、はい。

(記者)

ちょっとその上で、もう一段階なんですけど、先ほど知事はJRの東海の社長さんが6月中の準備工事再開をさせて欲しいということに関しては、今度に林道を視察して、安全確保をしっかり見て、流域市町と話をして、自分の自らの判断をしたいとおっしゃってますけれども、それ以外に例えばですね、1年前と比べていろんな状況が起こってると思うんですけれども、例えばこの今のこのトンネルの話も今日出てきましたし、その他いろんな有識者会議の動きもあると思うんですが、そういう去年と比べて準備工事の再開、去年5月は流域市町もちょっと話になったと思うんですけど、1年経って、ここで判断を見直す余地のある大きな動きというか、そこは判断の材料にされるのかそこをちょっと今どうとらえていらっしゃるのかをちょっと教えて欲しいですね。

(知事)

現場は一部良くなってるところもあるに違いありません。去年、宇野副社長が約束された、その畑薙から西俣までの道路、実際にパンクしたわけですからね。これについて、やると約束されて、これは彼ら自身がやるべきことですから、やってらっしゃると。これは明日見に行ってわかるということですね。それからトンネルについては、これは今まで放っておかれたという印象ですね。それから、台風の影響がありましたからね。行かれた人、畑薙の橋を渡って、この対岸に出るわけですね。対岸に出たところのその向かい側が、誰も止めることができない赤崩というのがあります。富士山の大沢崩れにも匹敵するほどの大きな崩れで、そこから水が噴き出しているわけですね。誰も止められないわけです。それがどんどん崩れてきて、その崩れた土砂がですね、畑薙の橋を塞ぎつつあるわけです。私が行った時は、30センチぐらいまで埋まってました。昨日行った人によると、一部はもう橋のところまで土砂が埋まってるということだったんですね。これは現場における変化じゃないでしょうか。それから、委員会は、去年の段階では専門家会議をやっていたわけですね。それに対して、国が引き受けたいとおっしゃるので、それでは国が5つの条件を合意した上で始めるということになったんですが、そのうち、委員長の中立公正性についてはですね、大成建設の監査役、大成建設は今、談合でですね、訴えられているところですね。大成建設がトンネル掘るわけです。その監査役だったわけです。そしてですね、そういう人を座長に、あるいは委員にするというお考えだったわけですよ。これはさすがにですね、世論に押されて、その方は立派な方なんですよ。しかし、今回のこの有識者会議にはふさわしくないということで、下ろされました。確かにこのときの態度も潔くなかったんですね。なにしろ江口審議官の恩師ですからね。そういうこともあって、それを弁護された。弁護の仕方はですね、恩師を尊敬してるっていう念が、溢れてましてね、感動的でしたけども、しかし、公正中立という観点からするとですね、逸脱していたわけです。そして今度はいざ会議が始まったら、何しろ公開という、全面公開と書いてあるわけです。これをですね、議事録の公開をもって全面公開だと。議事録は誰が作るんですか。国交省ですね、編集されてるわけです。そこは全面公開と全く違いますね。それをもって全面公開だと言い張ってる責任者がいるわけですね。私は、もうこういう虚言をすることがいま横行していると。

この間、1回目2回目とやりましたけれども、改めようとしないわけでしょ。これに対してはですね、もう約束を破るというのは公人のしてはならないことだというふうに思っておりまして、大臣閣下もですね。厳しいご指導をもお願いしたいぐらいです。

(記者)

すいません、そうしますとですね知事、今回林道に視察に行かれて、安全が一定程度ですね去年より前進した安全確保策が一定程度前進しているなと感じられて、その上で流域市町と相談されて、そこで一定程度理解がられれば、JR東海さんがおっしゃっている6月中の準備工事再開についてはそこについては条件が一定程度あれば、少し前向きに考える要素があるのかどうかっていうそこをちょっと可能性として伺いたい。

(記者)

お目にかかりたいということで、2回、3回とね、丁重な、しかも不規則発言をされたことに対して、私ども全体が抗議をし、また大臣もですね、抗議されて、何か国交省の役人はですね、電話でですね、社長に対して相当無礼なことを言ったみたいですね。これは指導とかと違ってですね、本来、国交省に会議が委ねられているわけですから、そこで発言を許したわけでしょ。その発言の内容がおかしいからといってすべての責任をですね、社長に押し付けたということがございます。それに対してしかし金子社長はですね、一切文句を言わないで、実に誠実なお手紙を書いて寄越されました。そして、加えてですね、これを謝罪するだけでなく撤回するということで、流域市町のいわゆる抗議した人たちにですね、同じように謝罪かつ撤回いたしますと言われたので、実に立派な態度だと思ってるわけです。

そこにもやはり、会いたいとおっしゃっておられましてですね。もう本当に今こういう往来をするべき時期ではありませんけれども、時期が叶えばですね、お目にかかってお話しましょうと。これは別に準備工事をどうするかっていう会話に移行するかもしれない。こちらはこちらのですね、水資源を守る、それから作業員の安全を確保するという立場がございますから、そういうお互いのもうおそらく、お互いに聞き合うというか言い合うという形になるんではないかと思いますが、それでも会わないよりはいいのではないかと思っております。




記者質問:リニア中央新幹線

(記者)

明日の視察で、確認なんですけど、坑口周辺っていうのは見に行く予定であるんでしょうか。トンネルの入口っていうんですかね。西俣の。

(知事)

入れるようならいきますよ。もう1度行ってますからね。

(記者)

千石とかも行けるのか。

(知事)

千石から西俣のあれでしょ。

(記者)

坑口には行く予定はないか。

(知事)

通らざるを得ないでしょう。そこ。ただし西俣の坑口はですね、果たして道が何とか修復したとおっしゃってるけど、雨の中行けるかどうかっていうことがありますよ。

(記者)

現実行けないから行かないのか。

(知事)

もし天気が良ければ、私は西俣のヤードとされているところもですね。台風でどんな被害が起こったのかと、1年前を知っていますから、それは見たいと思ってました。

(記者)

細かい点なんですけれども、各首長さんとの会議っていうのは来週とかに開く予定ですか。

(知事)

そうですね。WEB会議ですからね。できれば、すべての市町の首長さんがですね、出席できるのが望ましいと思ってますが、まだ日程はですね、全く決めていないということであります。できるだけ早くご報告方々、共通の認識を準備工事ということに関わる共通の認識をですね、得たいと思っております。

(記者)

その上でなんですけれども、先ほど知事も西俣のところについてはですね、厳しい状況があるっていうふうに話されたんですけれども、やっぱりそうすると、基本的には準備工事の再開っていうところについても改めてなんですけれども、JRさんの望み通りには、ちょっと難しいかなっていうような形で、お考えで。

(知事)

あなたの言われる準備工事、JRさんが言われる準備工事、私の準備工事、あるいは島田の市長さんがいう準備工事、それぞれ中身が違いますよね。私は作業員が、往来する道と、こういう作業道になるからトンネルを掘るわけでしょ。いわゆる井川湖御幸線ってあるじゃないですか。そこの高速道路の入り口のところまでね。あそこ道路が全体的にできないじゃないですか。いつまで経ってもできない。そこのところJRさんがやってくれるって言いますか。言わないですよ。なぜあそこやるんですか。それはですね。井川に出るための畑薙に出るためのですね、作業員の通る道だからなんです。だからその2つありました。もともとは閑蔵線のとこだった。もう一つ、突然ですね、三ツ峰落合線に変わって皆驚愕したわけですね、それは約束ですから、やらないといけないということでこれは作業道なんですよ。作業道を作るっていうのは広い意味では準備だと思われませんか。本体工事と区別された準備工事だというふうに私はとっております。それは、仕事ができないんじゃなくて仕事はありますでしょうと。そうするとお返事が来ました。金子社長さんから、作業員の安全確保は最優先事ですと。ですからそれは心得ておりますっていう中身の手紙だったわけですね。ですから私はそれを見に行こうということで、僕にとっての準備工事っていうのはですね、差し当たっては作業員の危機管理ができてるかどうか。これです。もしそこで何かあったら、うちの病院がうちのお医者さんがうちの消防団員が、助けに行かなくちゃいけないでしょ。ですからこれはもう他人事じゃないんですよ、人の命に関わるもんですから。ですからこれは私にとっては、基本的に準備するべき基礎的な準備だという考えを持っています。

(記者)

すいません、重ねてなんですけれども、そうすると多分流域市町さんですとか、知事ですとか、JRさんで、準備工事に対する認識が違うというところがまずあって、ここを、まずはそのWEB会議とかも含めて、認識を一致させていくというところがまずステップとしてあり、そうするとJRさんの準備工事通りっていうのは定義通りっていうのは難しいかもしれないですけれども、例えばその準備工事の定義をすり合わせる中で、ここまでだったら良いっていうな着地点を見つけるっていう考えっていうのは知事はおありですか。

(知事)

あります。私はとりあえず作業道をですね、完璧に準備していただくと。我々がいつでも、一旦環境あればですね、作業員の安全確保のために、県も市もですね、協力をするということがありますので、ですから静岡から市街地からですね、工事現場に入る道ですね。これはですね、きっちりやってもらうということでですね、そこのところについては協力をするという気持ちはあります。

(記者)

えっと、知事の今のご発言を踏まえるとですね、準備工事とはそもそも何なのかということをですねJR東海から説明を求めたり、そうされるのが共通の理解を作るためにも何か早いのかななんていう意見を持ったんですけれども、その辺りの必要性についてはどのようにお感じでしょうか。

(知事)

それも含めてですね。今明らかにずれがありますね。ご質問の中にも、一定のイメージで準備工事と言っていらっしゃる人がある。私の考えてる準備工事とは違うし、従って、その辺りはですね、まずは流域の市町の皆様方と、共通理解を持たねばならないと思っております。さもなければ、金子さんと、違うイメージで準備工事の話をしてですね、やったら具合悪いのでですね、私はあくまで作業道のことしか考えていません。

(記者)

JR東海が今準備工事に取り掛かりたいと言っているものは、あのトンネルの本体工事には直結しないものだという主張をされているわけですけれども、それについても、作業道等の整備が終わらなければ、着手すべきではないというお考えということで間違いございませんでしょうか。

(知事)

その工事についてはですね、そういう考えを持つことができますが、何よりも本体工事というのは、南アルプスに傷を付けることですからね。それをいかに保全するかというのがですね、有識者会議の47項目のテーマなわけです。ですから、ここで結論が出ないことにはですね、ともかく工事やってみて、問題が出てきたら考えましょうっていう、こういうスタンスはもう通用しませんので。ですから本当の工事というのは、そういうきちっとしたその科学的なエビデンスで、技術的にもちゃんと裏打ちできて、水資源も環境もですね、完璧にこれは保護できると、保全できるということがあって初めてできるものでしょう。ですからそういう工事についてのお互いにイメージのすり合せということ以上にもっと大事な問題は、科学的エビデンスに基づく国交省が差配されているですね、会議がどういう結論を出すかということではないかと。これが最も重要な、言ってみれば、工事に取り組む前のステップだというふうに思っています。

(記者)

恐縮ですけれども、その話を踏まえると、知事のご意向としては、国交省の方での会議の結論が出るまでは、以下のどのような工事でも着手すべきではないということになるんでしょうか。

(知事)

これはですね、いわゆる専門家会議というのは、そのためにあったわけですね。大丈夫だとおっしゃってる。本当に大丈夫ですかと。地質の先生、水に関わる先生、生態系の先生、その他もろもろの先生方にお願いいたしまして、完璧公開でですね、JR東海さんとやり取りをしたわけです。それは何を前提にしてるかっていうと、工事にこのまま入っては危ないものではないですかということだったわけですね。ですから、危なくないということがわかるまではですね、工事はできないという前提のもとで、議論されていたわけです。残ってるのが47項目で、これについては、江口審議官はですね、こちらの学者は当事者だろうという暴言を吐かれたわけですね。ところが一部向こうが準備した委員にも、当事者じゃないかと思わせるような人がいたわけですね。だけど、本当は同じなんですよ。本当に科学的に大丈夫なのか、技術的にこれが裏打ちできているのかというところがなければ、専門家会議の時と同様ですね、それが保障されない限り、工事はしてはならないものでしょう。これは、倫理的な問題です。公共交通を預かるものとしてのいわゆる企業の社会的なですね、言ってみれば責任ですね。

(記者)

最後に1点いいですか。先月のですね知事の会見でですね、国交省鉄道局の水嶋局長に話が及んだことがあったかと思います。その発言を踏まえてですね、国交省の赤羽大臣が、公開の場での自らの部下ではない人間について名指しで批判したことは一般的にないんじゃないかというようなご見解を会見でお話されました。それについての知事の受けとめがおありでしたらお聞かせください。

(知事)

水嶋さんから私に宛てた手紙が来てるわけです。そして私は抗議を出したわけですね。それを無視を決められたわけですね。そして、いの一番の合意事項、会議の全面公開。これをですね、求めると。無視されました。これ、誰が無視しているんですか。当のご本人です。国交省という抽象的なですね、いわゆるアノニマスな、つまりの名前を特定できない人じゃないんですね。事実赤羽大臣はですね。彼に任せてるとおっしゃったんじゃないですか。任せられるものですか? 任せられるなら、大臣必要ないでしょう。こういう問題が起こってるときに。やりとりを、つまり、国交省の鉄道局と、うちの本部、対策本部ですね、それから私、関係市町、抗議をしてます。全部赤羽大臣に上がってるのかどうか。それからまた、その抗議文を国交省に出してますけれども、これは、会議の先生方に関わることです。会議に関わることですから。その先生方に渡ってるのかどうか。必ず回覧してくださいと書きました。返事がありません。つまり無視を決め込むと。ご自身のですね、言ったことに対する言い訳だけが連ねられて、すぐに公表されてると。これは、機関がやっているというよりも特定の個人がやってるということですね。人が会議を動かしているわけです。何か機械が動かしているわけでありませんから。

(記者)

ありがとうございました。

(知事)

はい。




記者質問:リニア中央新幹線

(記者)

質問がちょっと重複していたら恐縮なんですけれども、JR東海が6月中にやりたいというふうに説明しているのはヤードの整備だというふうに思いますけれども、これに着手するには、その知事が優先するべきとお考えの作業道の整備を完了するのが最低条件というふうにお考えなのか、それとも作業道を工事しながら、ヤードの整備も並行するというふうな可能性もあり得るのか、その辺りについてお考えをお聞かせください。

(知事)

作業道はですね、整備するのが、いわば、前提条件だと思っておりますから。それをやらないで、いわゆる本体工事と直結するですね、ものはやるべきじゃないと思ってます。しかし、それプラスですね、繰り返しておりますけれども、有識者会議におけるこの検討結果と、これが極めて重要で、この二つの条件があると思いますけど、現実にこの、そこで作業されてる方がいます。いつ、またこの梅雨の季節に入り、また台風が起こってくる季節になってですね、どんな大きな事故に繋がるかもしれないということの中で、これは作業道は常にやるべきことでしょということで金子社長にお手紙でその旨明記して書きました。それは分かってると言われているのでですね、これはどういう言わば工程でいついつまでに作業道は整備されるんですかということですね。それからまた聞きたいことが、いわゆる三ツ峰落合トンネル自体もですね、ああいう非常に土質の悪いところであるから、あそこの工事もですね、簡単にいくとはそう思いませんけれども、そこの工事それ自体のみならず、トンネル工事それ自体のみならず、そこに行く道ですね、これ自体についてどう考えてるのかも聞きたいところですね。作業道については、作業道としての言うべきことがあるということです。

(記者)

先ほどの質問の関連といいますか、確認になるんですけれども、知事は、西俣のヤードの整備は、本体工事と一体のものであって準備工事ではないとおっしゃいました。で、それで、そういう本体工事は当然作業道の整備などが前提条件になるということです。そうであれば、JRさんが6月中に再開を求めているのは、ヤード工事と聞いてます。そうであれば、作業道が全く完成していない状態で、6月中に工事を再開するということはありえないと思うんですが、そういう理解でよろしいんでしょうか。

(知事)

そういう立論の仕方は、正しいんじゃないですか? 掘るべきトンネルはですね。2年前に約束したトンネルじゃないかと思います。

(記者)

つまり、視察の結果がどうであるとしても、作業道の整備などが完了するまでは、ヤードの工事は認められないということ?

(知事)

前回6月13日に作業道として、安全性が確保されていないという現場認識を持ちまして、それを宇野さんに伝えて、宇野さんはそれを対処するとおっしゃってやっておられると。それは、東俣線、いわゆる林道ですね。畑薙から二軒小屋に至るですね、この道について、ある程度のことをされてるというふうに思います、1年の間にね。これは約束守られてるんですよ。だけどもう一つあるでしょう。トンネルと言えば。導水路のトンネルも大事かもしれませんけれども、作業員のトンネルはもっと大事です。そこで工事する人が通る道ですからね。ですから、これはトンネルということであればですね、三ツ峰落合線のトンネルの方が重要だと思いますよ。ただし三ツ峰落合線のトンネルによって本当に作業道として安全かどうかというのはですね、またこの雨の中、あそこ行ってみてですね、こうしたところを、閑蔵線を通らないというわけですから、これを毎日のようにですね、大型のトラックが行き交うということが安全かどうかをはもう、金子さん自身に1回行ってもらいたいぐらいです。私自身は極めて危ないところだと思っております。あそこは。

(記者)

6月中にJRさんが望む工事が再開できないということを前提に改めて伺いますが、JRさんは今月中に、JRが望む工事が再開できなければ、リニアの開業予定は遅れるというふうに言ってます。その点についてのご見解をお願いします。

(知事)

それはまあいろいろと何事にもですね、タイムスケジュールってのがありますからね。しかし、台風が来たり、山崩れが起こったりすると、それは崩れます。それは臨機応変にやらなくちゃいけないというのがトップのあれで。何が何でも人が決めた工程通りに行くものではないと。実際、昨年の台風、そういったものが物語っているんじゃないですか? ですから2027年を、もともと私はなるべく早くで十分だと思っておりましたから、そのことについてはですね、特段気にしておらないということです。

(記者)

ありがとうございました。

(記者)

今の質問について、一応確認なんですけれども、今のお答えだと、6月中の工事、準備工事再開は、現段階で困難だとおっしゃっている?

(知事)

まずは、その準備工事それ自体についての意見が違うので、これについてですね、準備工事、準備工事ということでやってますけど、共通理解もないままやってますから、とりあえず皆様方との間でも共通理解をするために、まずは一番重要な人たち、すなわち、地域の住民の方たち、その代表とこの点について、おそらく今月中にというふうに思っておりますけれども、意見交換をいたしまして、そこで共通理解を得ればですね、もう少し話が分かりやすくなるんじゃないかと思っております。

(記者)

ちょっと整理させていただくと、知事ご自身は作業道も準備工事でしょと思ってらっしゃる?

(知事)

そうです。

(記者)

JRさんが準備工事ってのをどこまでを指してらっしゃるのか分からなくて、で、少なくとも知事は、ヤードの坑口なんかの整備だっていうのは、もう本体工事と一体ものであるから、それが準備工事だというのであれば難しいよというような認識。

(知事)

本体工事は27キロ先にあるんですね畑薙の。そこで人を集めて、本格的な工事をすると。ところがそこで出てきた土砂はどこに持っていくんですか。椹島ですか。10メートルも溜まってるというじゃないですか、持っていけないじゃないですか。仮に一部舗装されてると。だけど上から岩や石が落ちてきますよね。で、今、登山シーズンですから、あなたが歩いているとすると。で、車が来ると。どっちに避けます? 川側ですか、山側ですか。山側に避けているそうです。登山している人。山側にってことは、上から崩れてくるじゃありませんか。だから、本当に危ないんですよ。だから法面をきっちりしないといけないというのは、当然その作業道における、やるべき整備ですよね。ともかく安全を確保して工事をするということがいの一番で、それをその準備と言わなくて何が準備であるかということであります。そもそもトンネルをなぜですね、話題になったのかと。なぜ、川根本町の鈴木町長がですね、烈火のごとく怒ったのかと。それはですね、ここを通ることが、つまり閑蔵線のトンネルを掘ればですね、安全にその井川の工事現場に行けるということをJR東海もそう思っておられたわけでしょ。それは突然ひっくり返ったわけでしょ。だから怒られたわけですね。だけどこれはですね、どういう脈絡でそのトンネルの工事が出てきたのかというと、JR東海さんの南アルプスの作業をするための作業員が通る道。言い換えると作業道なんですよ。だから整備をすると約束された。それでその整備をその2年前に三ツ峰落合線に変えられてですね、そして2年たってようやく、JR東海は施工するということを表明されたと。これはこの準備工事でなくて何ですか。そう思ってますね。はい。

(知事)

それは非常におっしゃる通りだと思うんです。例えば、今ちょっと手付かずの部分が多い千石のヤードを平らに整地するなんていうのはこれは本体と一体だと思われますか。

(知事)

いえいえ。あそこはそもそも上から崩れてきてるんじゃないですか。ですから、どうするのかなと思いますよ。60メートルというと、どれぐらいの高さですかね。今、仮に3メートルと。1階がね。20階建てですよ。20階建てのビルの部分までですね、その土砂をここにそこに貼り付けるっていうわけ。向こうから上からも落ちてきてるわけですね。

(記者)

燕沢ですか?

(知事)

えっと、ヤードの建物が建ってるとこ、どこでしたかね。作業員の。

(記者)

もう建ってるのは、椹島。

(知事)

椹島のところかなと。

(記者)

西俣ですかね。

(知事)

椹島のところも土捨て場になっているところですね。ここは非常に危ないんじゃないかと思っております。こうしたところはですね、ちゃんと整備しないとだめですよね。つまり、二軒小屋までの道、これはしっかり整備しなきゃいけないということですね。これはもう、いの一番だと思ってます。毎日毎日やってもらいたいと思ってます。

(記者)

分かりました。ありがとうございます。




記者質問:リニア中央新幹線

(記者)

すいません、細かい点を聞きたいんですけども、先ほど中日新聞さんの質問でもあったんですけど、明日の視察でそのトンネルの入口部分の周辺といいますか、JRが言ってきてるトンネル坑口付近というのは、椹島と千石に関しては一応確認されるという認識でよろしいんでしょうか。

(知事)

この間見たところ、全部見ようと思ってます。昨年行ったところをね。千石も椹島も見ておりますから。しかし今回は、何といっても、JR東海と三ツ峰落合線のトンネル工事をJR東海がすると約束されて、それを発表されたと報告を受けておりますので、その現場を見に行きたいと。そのトンネルにも大変関心があります。

(記者)

おそらく椹島のロッジのところと、千石のところも途中通るところだと思いますので、そこは確認されるという認識で。

(知事)

はい。

(記者)

あともう1点ですけどもJRが金子社長が言われている6月中の準備工事再開ということなんですけれども、これ先ほど言ったようにトンネル入口部分の樹木の伐採だとか、整地のことを指しているというふうにJRから説明を受けてるんですけれども、それはそもそも6月中にやらないと2027年の開業が難しく本当になるのかっていうところが、ちょっと個人的には疑問に思っているところではあるんですけれども、例えば、その辺のところを、JRの社長とお会いになって確認されるとか、そういうお考えはありますでしょうか。

(知事)

そうですね。私の関心はですね、2027年開業ではありませんで、ともかく、工事は、安全でなければならないと。それから南アルプスは、絶対に保全しなくちゃいけないと。これは静岡県民のみならずですね、ユネスコのエコパークということで、地球社会への約束でもあるということですから、この点についてはですね、譲らないということですね。だから2027年は、人が決めたものですから、コロナウイルスだって3ヶ月間、仕事ができないわけじゃありませんか。ですからそういう3密が工事現場にもあるでしょうからね。そうすると、こういう自然災害だとか、あるいは国難ともいうべきようなものがですね、いつ起こるとか起こらないとも限りませんからね。差し当たって2027年、それに縛られるというのは、必ずしもどういうお気持ちなのかは分からないでもないですけれども、あまり現実的ではないなという印象を持っております。

(記者)

ありがとうございます。




記者質問:リニア中央新幹線

(知事)

どうしましょう。あと2人で。

(記者)

今回のトンネルなんですけれども、作業道で現在使っているところは、土砂崩れなどがひどく起こるというふうに聞いてますが、たびたび繰り返してしまうと、なかなか安全を継続的に確保するというのは難しいというふうにも捉えられますが、知事自身はトンネルが開通するということが、一つの条件っていうふうになると考えてますか。

(知事)

どこのトンネルですか?

(記者)

今回静岡市とJRが協定を、施工協定を締結しているトンネルですね。

(知事)

これ約束ですからね。守らなきゃいけないでしょ、両者が。静岡市も応分の負担されるはずですから、JRも負担すると。JRはトンネルだけでしょう。あとはヤードを準備するとか、静岡市でしょ。2年間何にもしてないんじゃないですか。ですから、ポイントはですね、そのトンネルに行く道も問題だということがあります。

(記者)

はい。トンネルの。

(知事)

トンネルに通ずる道ですね、三ツ峰落合線の。

(記者)

25年度にトンネルが、今の開通予定ですけれども。

(知事)

はい。

(記者)

その開通してから、進めるかどうかの議論をすべきだというところも考えてらっしゃる?

(知事)

そうですね、道がきっちり整備されるっていうのは、作業員の安全にとっては不可欠ではないかという認識を持っているということです。どういう工程でなさるかはね、静岡市とJR東海さんの協定は約束通りお互いに守っていただきたいと思っております。

(記者)

ちょっと不勉強で申し訳ないですけど、作業道の整備が前提条件というお話だったと思うんですけど、作業道の整備に関して、県の権限っていうのは、法的な権限っていうのは実際あるのか。それとも、知事ご自身の主張としての前提条件なのか。先ほど、JRとの約束でしょっていう話をされたと思うんですけど。どっちの面から言ってるのかなっていうのをちょっと教えてください。

(知事)

これはもう一般的な話ですね。あそこに工事をされると、その工事現場に静岡県民のおそらく作業員いるかと思いますけども、働いてるわけですね。この道は大丈夫ですかって聞いてるわけです。これはきっちりと安全を確保しますというふうにおっしゃってるわけですね。ですからそれはそういうものとしてきちっと進めてくださいという話です。

(記者)

それは法律上ではなく知事としての要求というふうに、考えている、考え方。

(知事)

一般常識です。

(記者)

一般常識。分かりました。

(記者)

よろしくお願いします。すいません短く一つだけ。社長とお会いになるのは、対面、実際にお会いする、でよろしいですか。WEB会議での対面じゃなくて。

(知事)

いやあ、実際に会った方がよろしいんじゃないですか。私の感じではね。

(記者)

ありがとうございました。

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